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済生会保健・医療・福祉総合研究所
済生会保健・医療・福祉総合研究所

事業概要

研究事業

3つの基本的使命を遂行するために、日本最大の社会福祉法人というフィールドを活かした実務的・実用的な研究を展開していきます。

開設当初に重点的に取組む研究テーマについて

  • DPC等のビッグデータを活用した地域医療構想における病院経営の在り方及び病院経営に資する分析手法等に関する研究
  • 済生会の地域包括ケアモデル(PDF)の実践とその普及等に関する研究
  • なでしこプランの評価方法及び効果のエビデンスの集積等に関する研究

人材開発事業

3つの基本的使命を着実に果たすために「済生会人」を育成していきます。

済生会人とは

済生会人とは、「施薬救療の精神」を理解し、体現する人材です。

「施薬救療の精神」を中核として、その精神を理解し、体現する人材を「済生会人」と定義します。

 済生会は、明治天皇による「済生勅語」によって設立され、「施薬救療の精神」に基づく生活困窮者の救済を使命としています。その精神的源流を紐解けば、593年に聖徳太子が設立した悲田院、施薬院、療病院にまで遡ることができます。済生会人は、本会設立の歴史的意義を自覚し、歴史の重さから生み出される品格を示していくべきです。

 生活困窮者を救済するための社会保障制度が整う今日においても、現実的には救済しきれない新たな複雑化した問題を抱える生活困窮者は存在しており、更にはその存在自体が埋もれている(顕在化していない)生活困窮者も存在します。済生会人は「社会の最終ライン」を守るという気概を持って、制度や市場原理では対応できない生活困窮者を救済していきます。

「施薬救療の精神」を体現するとはどのようなことを指すのでしょうか。

       
済生会人とは
おもいやり
確かな知識と技術
協働
開拓性と先駆性
持続的発展
済生会人とは
人々の幸せに資するよう、おもいやりの精神でのぞみます。

 多様で複雑化する問題を抱える患者・利用者、またはその家族等が何を必要としているのか。更にはその存在自体が埋もれている(顕在化していない)生活困窮者も存在しており、そのような問題は個人の問題のみではなく、地域社会の問題でもあります。「施薬救療の精神」を的確に発揮するためには、全職員が倫理観や人権意識を自覚し、本人の意思を尊重しながら真のニーズや背景にある課題を把握すること、おもいやりの精神を持つことが必要です。

専門職として身に着けるべき確かな知識と技術に基づく質の高いサービスを提供します。

 日々進化・発展する保健・医療・福祉分野の科学的・体系的な知識や技術を絶えず学び、研鑽し、研究し、患者・利用者の意思を尊重しながら、質の高いサービスを提供することが「施薬救療の精神」の体現です。このことは済生会に勤める全職種について、その役割において求められる確かな知識と技術を身に着けていく姿勢を求めるものです。

地域に根差し、人と人をつなぎます

 多様化、複雑化する保健・医療・福祉のニーズに対応していくためには、個々の有する知識や技術だけでは限界があることを深く自覚することも必要です。世界最大規模の民間非営利の医療・福祉団体である済生会全職員が一体感を持ち、個々の有する専門性、技術等の各種資源をつなげていくこと、チーム・組織として活動していくことで知識や技術を的確に発揮し、「施薬救療の精神」を体現することができます。
 また本会だけでは対応できない課題であっても、行政機関、他の医療機関や福祉施設、住民等といった人をつないでいくことや医療、福祉、雇用、教育、住居等といったサービスや制度をつないでいくことで総合的に課題の解決を図ることが可能となります。広く、多様なつながりを構築し、地域社会の課題をも解決していくということは、その地域とともにまちをつくっていくことにほかなりません。
 更には国際社会の一員として、海外の途上国において生じている保健・医療・福祉に関する課題に対しても、グローバルにつながり解決していくことで「施薬救療の精神」を体現していきます。

開拓の分野においても本会の力を結集し、地域の課題解決に挑戦します。

 本会は、設立当初より巡回診療を実施し、関東大震災をきっかけとした巡回看護班の設置、日本で初めて「社会部」を設けMSW事業を行ってきたことなど、その時代やその地域社会において求められるニーズを開拓し、先駆的な取組みを行ってきました。
 今日の多様化、複雑化した問題を抱える患者・利用者においては、既存のサービスや制度に必ずしも当てはまらないことがあり、本人やその家族等のニーズを起点にした新たなサービスの創造が必要になる場面も十分起こり得ます。これからも患者・利用者との関わりや地域社会とのつながりの中やから潜在的なニーズや地域全体の課題を見出し、未開拓の分野においても本会の力を結集し、地域の資源ともつながりながら、先頭に立って地域の課題解決に挑戦していきます。

無駄な費用となっていないか、経営資源を有効活用しているかを点検し、事業の持続的発展に努めます

 「経営」や「経済」という言葉を「利益優先」という意味に解釈する人もいるでしょう。本会設立世話人の一人である渋沢栄一は「論語と算盤」の中で、論語と算盤は一見相反するものであるが、経営の両輪であり、公益の追求と健全経営を両立させる必要性を説いています。
 職員一人ひとりが日々の業務において、常に無駄な費用となっていないか、経営資源を有効に活用しているかを意識して事業の持続的発展に努めなければ、将来の設備や人材への投資、制度の狭間に生じる課題に応じた公益的な活動を行うための原資を確保することはできません。すなわち、その時代や地域社会の求めるニーズに応じて「施薬救療の精神」を発揮し続けていくことはできないのです。

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